2011年10月28日金曜日

MBAの価値

Andersonは只今中間試験期間の真っ最中です。
今週は2科目でこれでようやく6科目中の3科目が終了。
(アカウンティングは2回あるので2科目分とカウント)
このあと1週間間を置いて再来週の月曜日から3連荘です。

Legacy Case Copmetitionという学内コンテストに参加することになったので、
来週はこいつにかなり時間を割くことになると思います。
テストが激しく不安ですが、勉強が忙しいからといって機会を逃していると
2年間何もできずに終わってしまうのであえて挑戦することにしました。

さて、今日のポストは皆さん興味がある話題だと思うのですが、
MBAの価値についてです。
今日の経済学の授業でAnderson MBAはいったいいくらの価値があるのか
ということを教授が計算してきて発表してくれました。
これは、Anderson MBA卒業生の平均年収上昇額を基に将来の給与を推計し、
学費や時間の価値などを考慮して
MBAから得られるベネフィットを正味現在価値(NPV)であらわしたものです。

驚きの結果は、日本円にして約1億円!!

もちろんこれは推計値を使用した上での期待値なので、
これから大きく外れる人も大勢いると思いますが、それなりに信用できるデータです。
ただ、日本人の場合はちょっと事情が違っていて、
日系企業の場合はMBA持っていようが持っていまいが関係ないので、
当然この推計における例外になってしまいます。
しかしながら、日本で働く場合であっても外資系企業であれば
MBAを取得することで給与が劇的に上昇するので
(転職した人の話を聞くと分かりますが、給与は本当にビックリするくらい上がります)
まあ本人の能力と努力次第これくらいのリターンは期待できると思います。

問題点は当然ながら学費と機会費用の損失という初期投資がまずあること。
1億のリターンがあっても2000万という額の初期投資はかなり躊躇われます。
今日の1万円と1年後の1万1千円。
ファイナンス理論で言えば、現在の利子率なら間違いなく後者を選択すべきですが、
実際には今日の1万円が欲しい(必要)という人が大半なのがこの世の中です。
また、2000万円という巨額の初期投資に対するリターンは分散が非常に大きいのも事実。
Andersonでも卒業後の年俸が2000万に達する人もいれば
600万くらいで泣く泣く手を打たざるを得ない人もいます。

さて、あなたのリスク許容度のどの程度でしょうか。


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2011年10月22日土曜日

UCLA vs Duke

先日、UCLAとDukeのうちUCLAを選んだ理由を教えて欲しいというコメントを
いただきましたので、今回のポストはその点について述べたいと思います。

まず最初に言っておきたいのは、UCLAもDukeも素晴らしいトップビジネススクールであって、
仮に僕がDukeに進学することを選んでいたとしても全く後悔しなかったであろうということ、
今回のポストは僕の価値観に基づくものであるということです。
その上で、これからMBA留学をしようとしている人の参考になればと思います。

僕が進学先を決めるにあたり、この2校について考慮した事項は多くありますが、
決定打になったのは以下の点です。

1.テクノロジーマネジメント専攻
UCLAにはEaston Technology Leadership Programという
テクノロジーマネジメントに特化したプログラムが用意されています。
技術系のバックグラウンドであることと、今後もテクノロジーに関わる仕事をしたい
という思いがあったため、この点は重要でした。
ちなみに、UCLAは卒業生の就職先のトップもハイテク企業であり、
特にクリーンテクノロジーに興味を持っている学生が大勢います。
他方Dukeにはテクノロジーに関する講義はほとんどないため、
テクノロジーを重点的に勉強したい人は考慮すべき事項かと思います。

2.アントレプレナーシップ、ファイナンス
UCLAが強い分野にアントレプレナーシップとファイナンスがあります。
強いというのは、具体的には世界トップレベルの教授が多いということで、
UCLAの看板教授はこれらの分野の方たちです。
過去の留学生から話を聞くと、看板教授といわれる人たちの授業は
「新たな発見」があり、自分の業務内容と関係なくても受ける価値があるそうです。
完全にフィーリングの世界の話ですが、
僕は他の分野よりこれらの分野の方が面白そうだと思ったので、UCLAを優先しました。
ちなみにDukeの場合はマーケティングやヘルスケアが有名ですね。

3.日本人にとっての住みやすさ
私は妻同伴での渡米であり、かつ妻は英語が全くできなかったため、
妻にとっても住みやすい場所ということを考慮しました。
ロサンゼルスは米国最大の日系コミュニティがあり、在住する日本人数も全米2位で、
「日本語だけでも生活できる」、「日本と全く同じ生活ができる」アメリカでも数少ない地域です。
また、ロサンゼルスはラテン系、アジア系人種が非常に多く、
米国にいながら人種差別を感じる機会は全くありません。
海外の生活に不安がある人であってもLAで苦労することはそうそうないと思います。
現在妻も米国生活をとても楽しんでいるようなので、
この選択は間違っていなかったと思います。
ちなみに、Dukeのあるノースカロライナは全米一住み易い都市とも言われており、
英語の問題を除けばDukeも住みよいところだと思います。

4.卒業生の印象
いろいろなスクールの説明会に参加して、
僕にとって卒業生の印象が一番良かったのがUCLAでした。
つまり、UCLAの学生の雰囲気が僕の性格にマッチしたということです。
学生の雰囲気というのはスクールごとに本当にまちまちなので、
実はこういう雰囲気の部分が一番大切なのかもしれません。


そのほかにも以下のようなことを考慮しました。

5.ランキング
僕は派遣留学なので、私費の方よりは気にしていませんが、
やはりより良い大学に行きたいという気持ちはありましたのでランキングも見ました。
基本的に、ビジネススクールランキングでは常にDukeの方が上です。
米国内ランキングではDukeは10位付近、UCLAは15位付近です。
最近UCLAはランキングが落ち気味で、
UCLAとしても必死にランキングを上げようとしているのですが、
2年、3年で大きく変化することは稀なので、
少しでもランキングの高い大学を、と思っている人はDukeの方がいいでしょう。

6.日本での知名度
これは5とも絡みますが、将来転職せざるを得なくなったときのことを考え、
日本での知名度についても考慮しました。
というのも日本企業の採用担当者は米国大学を詳しく知らない場合が多いためです。
(外資系に絞るのであればそんなに問題ないですが)
それで、この点ついてはハッキリとUCLAの方が上で、
日本におけるUCLAの知名度はMITやコロンビアに並ぶレベルです。
片や残念ながらDukeを知っている日本人は非常に少ないというのが現状でしょう。

7.校風
UCLA、Dukeともとても協調的な校風であることで知られています。
この点はどちらの大学に行っても大差ないのではないかと思います。
MBA留学が始めての海外生活という人にとっては
どちらも米国生活になじむという観点では最適な学校ではないでしょうか。

8.生活費
派遣元から支給される生活費はそんなに多くないので、いろいろと調べました。
ロサンゼルスは米国の中でニューヨークの次に地価や物価が高いです。
その上車の購入は必須なので、生活費が高いのは否めません。
生活費を抑える必要がある人はDukeの方がいいでしょう。
おそらく3割くらいトータルで安いのではないかと思います。


というわけで、いろいろと書いてきましたが、結局最後はキメの問題です。

学校の選択を迫られた場合は最後の最後まで悩むと思います。
(僕もDukeの辞退は返答期限の1時間前まで悩んでました)
いくら自分で基準を作ってもそうそう簡単にその基準通りに決心できるものではないです。
しかし、それだけ悩むということはどちらも捨てがたいということであり、
最終的にどちらを選んだとしても後悔しないでしょう。
それだけどちらも自分にとって価値のある大学なんです。

なので、時間のある限り悩んで、
最後は自分の選択に自信を持って次のステップに進んでもらえたらと思います。


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2011年10月16日日曜日

Oh My God!!













USCPAの単位認定試験で初めて成績にキズがつきました。
う~ん、パーフェクトを狙っていただけに悔しいです。

今まではAを取るために必要以上に勉強していた感がありますが、
これでちょっと吹っ切れたので、
今後は「如何に早く単位を取りきるか」に焦点をシフトさせたいと思います。



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2011年10月14日金曜日

アメリカにおける日本の位置づけ(その1)

今週もやっと1週間が終わりました~。
秋学期が始まる前は週休3日制と聞いて遊びたい放題じゃないかと思っていたのですが、
そんなことは全然無くて、3日あるから何とかキープアップできているという感じです。
各科目は大抵週末課題というものがあるし、1週間分の予習をできる限り
しておかないと平日が辛いので、週末も丸1日遊ぶということはほとんどないです。

さて、今回タイトルがちょっと仰々しいですが、最近アメリカで日本はどう思われているのか
ということについてちょっと思うところがあるので書いておこうと思ったわけです。
「その1」としているのは、別に今回のポストは評論家のように
体系立ててそれっぽい理論を述べるとか、そういうつもりは全くないので
これが全てでは無いよというだけの意味です。

留学する前は、過去留学した人たちから、最近は中国やインドに皆興味があるので
日本の話をしてもあまり聞いてくれないということを良く耳にしました。
しかし、こちらに来て思うのは全くそんなことはないということです。
UCLAという土地柄もあるのかもしれませんが日本への関心というのは未だ高いです。

1.授業で扱うケース
MBA授業では実際のビジネス事例を頻繁に扱いますが、
アメリカ企業の次に良く出てくるのは日本企業です。中国でもドイツでも英国でもありません。
ホンダ、トヨタ、川崎、ソニー、任天堂あたりは常連ですし、
日本であまり知られてない企業が取り上げられることも多くあります。
そんなときに、日本人留学生に「ちょっと説明して」と教授から振られると
かなり大変な思いをします(笑)。「I don't know」では格好悪いですからね。

2.日本製品
日本製品もものすごく普及してます。
特にすごいのが自動車。ロサンゼルスを走っている車の半分以上は
トヨタ、ホンダ、ニッサンのいずれかです。
特にプリウスの台数はものすごく多く、現在でも生産が追いついていないそうです。
ネイティブの友人に聞いても車やバイクは日本製を使っている人が多いです。
理由は単純で一番信頼できる(故障しない)から。
こちらでは、自動車やバイクは移動手段と割り切って使っている人がほとんどなので、
いかに利便性が高いかということが重要なファクターになるわけです。
パソコンは流石にアップルユーザーが多いですが、
バイオのシェアはやはり高いです。

3.日本文化
日本食文化は容易に想像が付くと思いますがかなり普及してます。
普及というのは単に日系スーパーが多いとかそういうことではなくて、
アメリカ人に好きな食べ物を聞くと半分くらいは「寿司」か「ラーメン」といいます。
(ラーメンが出てくるのはちょっと驚きだった)
日本食が嫌いだというアメリカ人にはほとんど出会ったことがありません。
あと、漫画はやっぱり人気ですね。
先週もスタディグループのメンバーに、
「飛天御剣流(るろ剣)とはどういう意味だ?」と聞かれて回答に困った記憶があります。

4.ジャパントリップ
MBAでは、各国の留学生が長期休暇を利用して他の学生を自分の国に連れていく
トリップ企画が多くあるのですが、圧倒的な人気を誇るのがジャパントリップです。
UCLAでも毎年100人近くの学生が参加します。

この他、僕たちが普段の会話で日本の話をするとすごく関心を持って聞いてくれますし、
日本のプレゼンスの高さというのは肌で実感しています。
まだその期待に見合う貢献ができていないことは申し訳ないですが。。。

というわけで、アメリカに来て思うのは、日本はまだまだ世界の中ではトップクラスの国だし、
もっともっと出来るんじゃないのかということです。
正直に言うと、日本がなんでアメリカや欧州諸国に負けているのか
(1人当たりGDPや国際競争力で)
本当に不思議に思うくらいです。

まあいずれにせよ、このような感想を持てるのも留学したからであって、
本当に留学できたことに感謝する毎日です。


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2011年10月10日月曜日

だんだんと

今の生活に慣れきました。というかどこでサボればいいのか分かってきた感じ。
やはり毎日の予習、宿題の量が半端ではないので、
全てを真面目にこなそうと思うと徹夜しても追いつかないと思います。
特にリーディング課題はできるだけ飛ばすコツを早く身に着けることが
大切かなあと思います。

そんなわけで、今週はUSCPAの勉強もMBAの傍ら進め、
今日1ヵ月半ぶりにCSUEBの単位認定試験を受けました。
結果は見事Aグレードで合格。これでビジネス、会計合せて約23単位です。
現在のスケジュールとしては、来年春までに必要な単位を全て取得して
3ヶ月ある夏休みで一気に合格を目指そうというものです。
あと2ヶ月もすれば1ヶ月強の冬休みになるので、
その冬休みも活用しつつどれだけ早く単位を取り切るかが鍵ですね。
監査とかビジネス法とかは範囲が広いので、
秋学期中に細切れ時間を使ってやったところですぐに忘れると思います。

話は変わって、大学の方は結構授業が早く進むので、
ネイティブ、留学生ともすでに脱落気味(ついていけない)の人が出つつあります。
そりゃミリタリー上がりの人に財務諸表読めって言っても無理があるだろうし、
文系の人が大学レベルの統計を急にやるとどうしても躓いてしまうわけです。
MBAは大学院だけあって、やはりある程度は満遍なくバックグラウンドがあることを
前提に授業が進んでいるように思います。
このような科目について知識が無い人は、合格した後でよいので
是非日本にいる間に予習してくることをお勧めします。
僕もUSCPAの勉強をアドバンスでしていなかったらと思うとゾッとします。

といいつつも、
経済学だけは理解度が平均以下になってしまっている感があるので最近焦り気味。
来週からは早くも中間テスト期間に突入するので何とか追いつかないといけません。
無事に乗り切れるだろうか。。。
最近は発言もあまりできていないのでいろいろ何とかせんとなあと思ってます。


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2011年10月2日日曜日

秋学期1週間を終えて

早いもので秋学期もあっという間に1週間が終わりました。
秋学期、そして2年間も一瞬のうちに過ぎてしまうんだろうと思います。

ただ、1日1日はとても充実していて、
人生27年の中で久々に全力投球の毎日を送っています。
一方で睡眠時間が4時間くらいにまで減っているので、体力的についていくのがきつい。
僕の場合は就職活動が必要ないので、就職系のイベントは極力サボっているのですが、
一般的なMBA学生は就職こそが最も大事なことで、
講義の合間を縫って一生懸命取り組んでいるので本当にすごいと思います。

今の生活を少しだけ紹介すると、前回ポストしたように今期は5科目履修してます。
このうちコミュニケーションを除いた4つは1時間半の講義が週2回、
コミュニケーションは秋、冬の連続科目なので週1回、
合計すると週に9コマの講義をとっています。
他の専攻と比べるとかなりワークロードが多いようで、
一般的には週6~7コマ程度が普通みたいです。
金曜日に経済学のTAのオフィスアワーに行って分からないところを質問してきましたが、
TAから「履修しすぎだ」といわれました(TAは院は別の大学を出た模様。)。
いや、全部必修なんですけど(笑)

火曜日と木曜日がそれぞれ3コマずつあるので、
月曜日と水曜日は3時くらいまで予習とか宿題をして、朝は6時に起床という感じです。
授業後はクラブ活動とかグループワークで時間がつぶれるので
結局帰ってくるのが7時とか8時で、それから眠気と戦いつつ勉強する生活ですね。
まあ段々と慣れてきているので、もう少しすれば若干まともな生活が
送れるようになるかもしれません。

なお、グループワークはやはり純日本人であるがゆえに(英語力が低いので)
積極的にイニシアティブを取ることは難しいのですが、
意外と(というか予想通り)アメリカ人は数字にとても弱いので活躍する機会は多くあります。
統計、経済、会計の宿題は基本的に計算が多いので、
しっかりと事前準備をしてグループミーティングに臨むことで、
グループに貢献し、信頼を得ることができます。

もともと、もっともっと兎に角勉強がしたくて留学したので、
今のところこの生活は全く苦になっていませんが、
CPAの勉強に割く時間が極端に減っているのが気がかりなので、
早くペースをつかめるようになりたいです。


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