2011年8月31日水曜日

留学準備英語編 TOEFL(その3)

少し更新が空いてしまいました。実は、この4日間はUSCPAのファイナンスの詰め込み勉強をしていて、
かなりタイトなスケジュールを組んでしまったのでブログ更新の時間が取れませんでした。
USCPAを受験するには、一部の州を除いて、会計、ビジネス関連の単位を
大学の専門課程で習得しなければいけません。
Abitusの講座では、カリフォルニア州立大学イーストベイ校と提携していて、
Abitusの講座受講後にオンラインで単位認定試験を受けられる仕組みになっています。
この単位は1学期間に6科目分まで取得可能なのですが、
夏学期(8月31日まで)はまだ5科目しか取得していなかったので、
時間があるときに少しでも単位を稼ぐべく、
4日間という無謀なスケジュールで1科目こなしたわけです。
ですが、なんとかAグレード取れたのでよしと(かなり疲れた)。

さて、今回はTOEFLレビュー3回目ということでスピーキングについてです。
ですが、スピーキング、ライティングは最後まで攻略できた感が無かったので、
実はあまり多くは語れません。
逆にいうと、リーディング、リスニングで高得点を取れれば、
スピーキング、ライティングはそこそこの点数でも105近くにいくので
個人的にはリーディング、リスニングで点数を稼ぐ戦略をお勧めします。

やはりアウトプット型タスクであるスピーキング、ライティングは
慣れというか経験がかなり物を言います。
1日30分やった程度ではTOEFLのような試験での点数アップはあまり期待できません。
理想的な対策は、これらのタスクに対しても十分な時間をかけて準備を行い、
全てのセクションでバランスよく高得点をあげることですが、
一般的な日本人が一般的な準備期間(大体皆さん1年くらいではないでしょうか)で
TOEFL対策をする場合、ものすごく必死に勉強したとしても
スピーキング、ライティングに手が回る前に出願時期が来てしまうと思います。

というわけで、僕のスピーキング戦略は「最低限の勉強でそれなりの得点を」
というものでした。実際、最高点も22止まりで、素点平均ではオール3に届いていません。

具体的な勉強法についてですが、
[Official Guide]、[Delta]と[Barron's]の問題集に載っている例題を使って
それぞれのタスクを練習しました。
スピーキングははっきり言って良い問題集(本試験に近い内容の問題集)が無いので、
そういった意味でもモチベーションが上がりにくいのですが、
慣れることが大切と割り切って最低限の対策はしておきましょう。

タスク1、2については、上記問題集の例題に対して
自分なりの答えを作成し、全て暗記をしました。
特に意識したことは、いろいろなトピックに流用、応用可能な表現を
サンプルアンサーから盗ってきて集中的に覚えるようにしたことでしょうか。

日本人の英語はそもそも発音が悪くて聞き取れないため評価が低いという話も
聞いていましたので、本試験では明快さ、簡潔さを重視し、
スピードや内容はある程度犠牲にしていました。
ただ、これでもタスク1、2は比較的高確率で素点3がもらえました。

タスク3、5はテンプレートで凌ぎきれます。
どちらも回答パターンは1パターンしかありませんので
(ごく稀に趣向の違う問題が出ますが、そのときは諦めて素で頑張ります)
本試験前にはテンプレートを確実に暗記するようにしました。
テンプレートどおりに喋ることにより、時間配分もあまり気にしなくてすみます。

タスク4、6はテンプレートがほとんど通用しないので、
最も素の実力が出るタスクだと思います。
ただ、自分でも驚いたのですが、意外とこの2つのタスクは素点3が出ます。
というのも、他のタスクは自分の意見を述べたりしないといけないので、
毎回その場その場で言うことを考えて喋らないといけません。
一方タスク4、6で喋るのは、リーディング、リスニングで理解した「事実関係」のみです。
よってノートテイキングが上手くできれば
後はノートに書いてあることを読み上げるだけで回答としては十分なものになります。

スピーキングの初歩は表現を暗記することだと思います。
考えながら喋るというのは初級をクリアした人がやることであって、
普段喋り慣れていない人ができるものでありません。
初級をクリアした人であっても、過去に暗記した文や表現に応用を加えているだけであって、
根底にはやはり暗記という作業があるわけです。

MBA受験にはインタビュー(面接)があり(他の専攻でも一部のプログラムであり)、
このインタビューの出来が合否にかなり影響します。
インタビューで低い評価を挽回することは可能ですが、
逆にその他の項目の評価が良くてもインタビューで失敗して合格することはありません。
このため、インタビュー対策では大量の想定問を作成し、
それを「暗記」することに努めました。
予備校ではよく「ポイントのみ暗記しなさい」ということを言われますが、
僕にはポイントのみの暗記で乗り切れるほどスピーキング力が無かったので、
兎に角言いたいことは暗記してしまい、
本番では機械的な喋りにならないよう気をつけるという作戦で乗り切りました。

結果として、インタビュー自体は失敗してしまったものもあったのですが、
そこで暗記した内容が今すごく役立っています。
普段の会話や講義での発言でも、インタビュー対策で暗記した表現を中心に
内容を組み立てるようにしています。
おかげで、なんとか皆に通じるレベルの英語にはなっています。
もちろん、相当な時間をインタビュー対策に当てたので、
単純に英語を喋ることに慣れたというのはあります。

TOEFL対策しているときには気づけなかったのですが、
スピーキングは慣れと暗記でできるようになるものであって、
いくら本を読んでテクニックを見につけたところで点数は取れません。
このことを今(これから)TOEFL対策する人は気に留めておいてもらえたらと思います。

なお、前述したとおり、日本人は本当に発音がひどいので、
発音について勉強したことが無い人は
1回集中的にマスターすべきだと思います。
「英語耳」は有名ですが、それ以外にも、今は発音矯正用パソコンソフトもあり
僕も一時期使用してだいぶ発音が改善されたので是非試してみてください。

また、スピーキングについては予備校に通う時間と金が無かったので
全て独学でやりましたが、第3者に評価してもらった方がいいのは間違いありません。
受験者の中では「ドナルド・ミラー」という個人インストラクターの評判がいいので、
予備校選びに苦労している人は一度調べてみてはいかがでしょうか。


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2011年8月26日金曜日

IPO終了

3週間にわたるIPOが今日で終了しました。全体的な評価としては満足できるものでした。特にケースを通して身に着けたビジネススクールでの勉強の仕方については、
間違いなく秋学期以降役に立つはずです。
ケースライティングもどうやったら高得点が取れるのかということを
体系的に理解できたと思います。

また、共に参加した30名の留学生との交流を深めることができたのも大きな成果です。
僕は日本語のファーストネームで呼んでもらっているのですが、
大方のクラスメートには覚えてもらうことができたようです。
(ちなみに、台湾や中国からの留学生は好き勝手に英語名を作っているので、
僕もそうすればよかったなあ、とちょっと後悔。)
これから厳しい秋学期を乗り切っていくなかで、
やはり一番頼りにし、協力し合っていくのはこの30人になるのではと思っています。

一方で、IPOのプログラムの中には明らかに重要度の低い内容を扱っているものもあり、
また後半に行くほど手抜きな感があって正直$1500の価値はないです。
この内容であればもっと安くするように評価シートの中で言及しておきました。

この1週間は少し時間があったこともあり、USCPAの勉強もかなり進めました。
マクロ経済学、ミクロ経済学を一通り勉強し、
カリフォルニア州立大学の単位認定試験をパスしました。
明日はさらに経営経済学の単位認定試験を受ける予定です。

この後は1週間強の休暇になります。
渡米直後はちょっと贅沢な時間の使い方をしていましたが、
この3週間で大分忙しいときのタイムマネジメントの感覚が戻ってきたので、
予習やCPAの学習も含めて大切に過ごしたいと思います。

次回はTOEFLレビューその3の予定です。


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2011年8月22日月曜日

留学準備英語編 TOEFL(その2)

TOEFLレビュー第2回目。今回はリスニングについてです。

最初にリスニングについて一番大切なことを述べます。
それは、TOEFL対策において「最も時間をかけるべきものがリスニングである」ということです。
前回リーディングは早い段階で高得点を取れるようにすべきといいましたが、
最も学習時間を割くべきものはリスニングであってリーディングではありません。
(つまり、リーディングは少ない学習時間で効率的に伸ばすということ)

これは、リーディング以外の3セクションでリスニングが必要になるということもありますが、
それ以上に「リスニングを伸ばすためには相当な時間がかかる」ためです。
あくまで僕の推測ですが、日本の教育課程ではリーディングはある程度量をこなすものの、
リスニングはあまり時間が割かれないため、そもそも英語を聞くことに慣れておらず、
リーディングに比べてかなりのビハインド状態で学習をスタートするためではないでしょうか。

というわけで、僕の場合はリスニングが23までは順調に伸びたのですが、
そこから先が大変でした。2010年2月に23が出て、その後4ヶ月間停滞。
6月末の試験でようやく26に辿り着きました。
この期間は精神的にとても辛かったことを今でも鮮明に覚えています。

5月の最初に結婚式があったので、それまでは一時的に勉強時間が減りましたが、
結婚式後は覚悟を決めてリスニング漬けの毎日を送りました。
1日の睡眠時間を3時間にまで減らし、6時間以上はリスニングをしてました。
5月、6月だけで300時間以上はリスニングをしたことになると思います。
これだけの練習量を投下してやっと25点の壁を越えることができました。

勉強法の話に移りますが、前回の投稿で述べたとおりリーディングで基礎ができていれば
リスニングはそれを耳から聞いているだけなので、
「耳で聞く練習」をすることによりリスニングはできるようになります。
実はTOEFLのリスニングセクションはあまりテクニックは必要ない、というか
聞けるか聞けないかで90%以上出来が決まってしまうので、
極めて単純ですが「聞けるようにする」というのが絶対的な対策になります。

そして、英語を聞けるようにするためには、英語の音を脳が理解できる(処理できる)
ようにすることに他なりません。
人間の脳は、聞いたことがない音は処理できないようになっているので、
ある文章を読むことはできたとしても、その文章の単語を音で聞いたことがなければ、
同じ文章を音声で聞いたときには理解できないということになります。
簡単に言えば、聞いたことがある音(単語、文章)のみ聞き取れるということです。
ただ、1回聞いただけではなかなか定着しないので、
何回も繰り返す必要はありますが。

例えばTOEFL対策ばかりやっていると中々日常生活英語は身につきません。
なので渡米して直後はレストランの注文とかで非常に苦労しました。
[Everything is OK?]とか[Do you want any sides?]とかよく聞かれるのですが、
最初は全く聞き取れず、何度も聞き返していました。
そしてゆっくり喋ってもらうと、上のように言っているということが分かり、
何回か聞くうちに脳が音を認識できるようになって、今では普通に聞き取れます。

さて、具体的な勉強方法についてですが、僕はシャドーイングを強くお勧めします。
他のブログや合格体験記を読んでもらえば分かると思いますが、
高得点を獲得することに成功した人のほとんどはシャドーイングを重視しています。
僕もシャドーイングを繰り返し行うことでかなり英語が聞けるようになりました。
生態学的にシャドーイングにどのような効果があるのかはよく分かりませんが、

①シャドーイングをしていると自分が聞き取れている音と聞き取れていない音を
効率よく峻別することができ
②自分で声に出すことで効率的に音が定着する、のではないかと思います。

いずれにせよ、リスニングの練習は問題演習をした後が重要だということです。
僕の場合、主にBarron'sを使って練習してました。問題を解いた後は、
単語を調べ、素読、音読したのちにシャドーイングを徹底的に行い、
1言1句間違えずに瞬時に音声についていけるようになるまで練習しました。
特に聞き取りにくいところは、ICレコーダーのループ機能を使って
20回でも30回でも聞いていました。

通勤時間はシャドーイングはできないので、
これまでやった問題を再度聞きなおし、ちゃんと理解できるようになっているか、
聞こえていない音はないかチェックするようにし、
不十分なところがあれば再度家でシャドーイングというパターンをとっていました。

これを集中的に行った結果、6月末の試験では自分でも驚くくらい聞けるようになってました。
ただ、それでも26点止まりだったので、リスニングは本当に時間がかかるという印象です。

なお、渡米してから一番困っているのもリスニングスキルです。
リスニングができないと普段の会話、講義、ディスカッションで全て支障が出ますし、
リーディングのように時間をかけて努力でカバーすることもできません。
リスニングがあがらずに悩んでいる人は多いと思いますが、
逆にTOEFLのリスニングで苦労するレベルで留学してしまうと
その後が本当に大変なので、今は苦しいと思いますが、
睡眠時間を削ってでも徹底的に練習しておくべきだと思います。


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2011年8月20日土曜日

IPO第2週終了

IPOも今日で2週目が終わり、残すところ後4日となりました。
IPOの後は1週間の休みを挟んで(といってもオリエンテーションで3日つぶれます)
いよいよLeadership Foundationがはじまります。
これは秋学期の前に修了する必修科目の位置づけとなっており、
リーダーシップとはなんぞやということを
講義、フィールドワークを通じて学ぶんだそうです。
既にリーディングの課題が大量に出されており、
IPOが終わったらすぐにでも読まなければと思ってます。

さて、最近日本人の英語が駄目だということを散々書いてきたのですが、
これだと日本人が他の留学生に比べて劣っているという印象しか与えないので、
日本人留学生の優れている点について、この2週間で気づいたことを
まとめておきたいと思います。

一応の前提として、たまたま今年のIPOに参加している留学生だけに当てはまる
という可能性もありますので、その点ご留意ください。


1.論理的考察に強い
他の国からの留学生は論理的につめるという作業は苦手というか慣れていない印象です。
逆に日本人の場合、日々資料や計画書について上司から散々つめられるため、
論理的に武装するということが身についていると思います。
こちらでグループディスカッションをしていると、
論理の飛躍や論理の漏れに気づくことが多々あり、そこを上手く指摘するようにすると、
よりいい内容のものができあがるしチームにも貢献できると思います。

2.抽象的な議論に強い
これまた特にアジア以外の留学生に多いのですが、
議論を一般化、抽象化して発展させていくということが上手くできてない場合があります。
つまり、自分の個人的な経験(具体例)を1つ述べ、
「だから結論はこうだ」、として終わってしまう場合が非常に多いです。
中には「私ならこうだ(こうする)」とだけ言って絶対に意見を曲げない人もいます。
それだと狭い範囲の内容だけで終わってしまうので、当然説得力は低くなるわけです。
いろいろな具体例を基に理論を一般化し、強力なものにしていく
ということも日本人が得意な分野なのかもしれません。

3.真面目
これは上記の2点よりも明らかな傾向として言えます。
日本人が一番、言われたことを守る、時間を守る、予習をやってくる、宿題をやってくる
スケジュールマネジメントができる、という感じです。
まさに国民性ですね。パワーポイントなんかも日本人のものが一番繊細です。
これが他の国の留学生から日本人が信頼を得ているポイントにもなっています。


という訳で、日本人が駄目というのは多くの留学経験者が言っているのですが、
日本人にもいい点は沢山あり、自分の努力次第でちゃんと貢献できるので、
これから留学する人も自信を持ってもらえたらと思います。

すいません、TOEFLレビューは1回休みです。
あと昨日27歳になりました。


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2011年8月19日金曜日

留学準備英語編 TOEFL(その1)

先日、このブログへのコメントでTOEFLのレビューの依頼をいただきました。
ということで、これから何回かに分けてTOEFL対策についても
ポストしていきたいと思います。

最初に予告しておきますが、僕が投稿する内容は多くの点において
他の留学経験者や予備校が言っていることの繰り返しになります。
僕もTOEFLについては、葛山さんという人が運営している
Web TOEFLを中心に学習を進め、
そこで言われたことを忠実に実行していたに過ぎないためです。
なので、他の人が言っていることは正しいということを
さらに例証するというような感覚で読んでもらえると幸いです。

よく言われることですが、TOEFLはリスニングが関連するタスクが
全体の55%を占めるため、リスニングが上がらなければ
トータルで高得点を上げることはまず不可能です。
このことは次回で詳細をポストしたいと思いますが、今回はリーディングについて。

先に結論を言えば、
リーディングは全ての英語学習の基本となるものなので、
リーディングが安定しない人もTOEFLでは高得点は取れません。
これはリーディングセクションが受験者に何を求めているのかを
分析すれば明らかになります。

それは、単語力、文法力、読解力の3点です。
このうち単語力、読解力は設問を通して直接的に、
文法力は分類が難しいところですが、まあ間接的に聞かれていえるといえます。
この3点は他のセクションにおいても問題に答えるために必須のものであり、
これらの力が十分に無ければ高得点は望めないでしょう。
(例えば、リスニングは文章を目で読む代わりに耳から聞いているだけなので、
単語、文法、読解(=内容理解)ができなければ解けません。)

逆に、この3点が十分に身につけばTOEFLのリーディングは全く怖くありません。
安定的に満点近くを取ることができるようになると思います。
そして、リーディングができるようになれば、
リスニング、スピーキング、ライティングはそれに「聞く」、「喋る」、「書く」という
要素を付け加えるだけなので、練習と慣れで点数は上がります。

よって、TOEFL攻略においては、リーディングで「安定して」高得点を
取れるようになることが早い段階で求められると言えます。

本題のリーディングができるようになるための勉強法ですが、
上記のように求められる要素は単語力、文法力、読解力の3つなので、
これらの要素毎に対策していくということになります。

僕の場合、TOEFL対策を本格的に始める前に
TOEICの参考書で文法を一通り復習しました。
大学で最後に英語を勉強してから6年近くのブランクがあったので、
文法知識にかなりの穴ができているだろうと考えたためです。
結果的にこれは後々非常に役に立ちました。端的に言えば、
「文法構造が解析できない文章は何回読もうと読めるようにはならない」ためです。
TOEFLの練習中に読めなかった文章があった場合に、
「このまま練習を積めばいつか読めるようになるだろう」と思っても、
絶対に読めるようにはなりません。

どのような文法構造になっているのか解析し(分からなければ予備校の先生に質問)、
そのような構文があるということを理解した上で、
意識しなくても構文の意味が取れるようになるまで繰り返し読むことで
はじめてその文章が読めるようになります。
時間はかかりますが、この作業を怠るといつまでたっても読める文章が増えません。

例えば、僕の場合、
TOEFLの勉強をはじめたときは、分子構文が解読できないレベルにまで
英語力が落ちていましたが、今では全く意識することなく
英語のまま一瞬で意味が理解できるレベルになっています。

というわけで文法あなどることなかれです。
GMATのSCをやった後にTOEFLを受けると点数が上がるのは
間違いなく文法力の向上によるところが大きいと思います。

さて、文法の後は皆さんおなじみの「大戦略シリーズ3800」で単語をやりつつ、
Web TOEFLの講座を受講して「Delta」という問題集を解くというパターンで勉強しました。
単語はレベル4までやった方がいいと思います。
レベル4はかなり難しいと思いますが、実際TOEFLに結構な頻度で出ます。
レベル3までしかやっていない人は、おそらく1つの長文の中に
10個くらい分からない単語が出てくると思うのですが、
流石に10個も知らないものがあると、
推測だけでは意味を取り違える可能性がかなり高くなります。

日本語の文章だって、これだけ知らない単語があれば
推測だけで処理するのは不可能ですから英語であればなお更です。
単語の覚え方は人それぞれだと思いますが、
兎に角単語も蔑ろにしていると絶対に点数は伸びません。

最後に読解力ですが、これは単語、文法という基礎ができていれば
量をこなすことで自然と備わってきます。
(といってもそれなりに時間はかかります)

簿記でも勘定の名前(単語)、仕訳の仕方(文法)が分かっていれば
財務諸表の作成(読解)は量をこなすことで自然と
早くできるようになりますよね。

Web TOEFLのブログにも書かれていますが、
スラスラ読めない文章を「スラスラ読めるようになるまで」繰り返し
読み続ければ自然と読解力は上がってきます。
僕の場合は、Web TOEFLの講座が終わった後は、
Barron'sという問題集を買ってひたすら練習していました。
この問題集は本番より難しめなのですが、
このリーディングを「意味を正確に把握しつつ5分で」
読めるようになるまで何回も練習しました。
全部で50題くらいリーディングがあると思いますが、
この50題全てを意味を把握しつつ5分で読めるようになれば
本番のTOEFLでも苦戦することはないと思います。

僕の場合、ここまでの学習を終えた段階で、
8割方30点、悪くても29点が取れるようになりました。
初めて受けたときは時間の足りなさにびっくりしましたが、
この段階では時間が4~5分余るようになりました。
(当然、見直しに時間をまわすことで満点を確実に狙いにいくことができます。)

というわけで以上がリーディングの簡単なまとめです。
なお、TOEFLでは背景知識の有無が出来の良し悪しに影響するのは
確かなので、苦手な分野は背景知識を蓄えることも戦略の1つです。

次回は僕がもっとも苦労したリスニングについてです。


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2011年8月16日火曜日

TOEFL について思うこと

留学生向け事前プログラムIPOは明日で折り返し地点。
とは言っても、明日のプレゼンが終わると
残っているのは来週締め切りのグループワークのみで
もう山場は越えたも同然という感じです。

ちなみに、今日は個人プレゼンの発表でした。
発表自体はちゃんと練習していったので教授の評価もまあまあだったけど、
Q&Aは素で喋るのでやっぱりボロがでます。
スピーキングは先が長そうだ。

ところで、今日中国、台湾からの留学生と話していて、
実は彼らのTOEFLの点数は僕より低いことが分かりました。
なのに、特にリスニング、スピーキング力は僕より圧倒的に上です。
(メールとかのやりとりをしているとライティングは確かにミスが多い。)

おそらく日本人は留学準備のために徹底的にTOEFL対策をするので、
結局はテクニックがかなり身について実力以上の点が出るんだと思います。
スピーキングセクションがどのような問題構成になっているか
はっきり記憶している人なんて日本人と韓国人くらいです。

出願間際にはどうしても105の壁が越えられなくて
「こんなに頑張っているのになんで」と思ってましたが、
今思うと当然の結果ですね。
TOEFLは本当の英語力を測るという点においてはかなり優れたテストなので、
やはり実力以上の点数を出すのには限界があるということなんでしょう。
と、ちょっとした発見でした。

2011年8月13日土曜日

IPO 第1週終了

今日でIPO (Internatinal Pre-Orientation)という留学生向けプログラムの
第1週目が終了しました。日程は全部で3週間です。

これは、MBAプログラムで留学生がどうサバイブしていくかということを
Reading, Class Participation, Group workなどの観点から学ぶものです。
お値段$1500で参加は任意。
(ですが、日本人であれば参加することをお勧めします。)

今年は去年の倍近い31名がクラスメイトです。
参加者が多い国は日本、韓国、台湾、中国、ブラジルといったところ。
他にもロシア、メキシコなんかからも来てます。
英語は日本が圧倒的に駄目というのはそのとおりでした。
ただ、今年の日本人は割と沢山発言していて、
今のところクラスに十分貢献できているのではないかと思います。

良かったこととしては、MBAがどのように進んでいくのかわかったこと。

とにかく宿題が多い。
今週末も、リーディング1つ、ケースライティングが個人のもの1つと
グループでやるもの1つ、月曜日にあるプレゼン発表の準備と
盛りだくさんになってます。が、当然ながら
9月からの秋学期に出される宿題と比べれば全然甘いです。
あ~、先行きが不安だ。
まあ、みんな通ってきている道なので、
苦しみつつもなんとかやっていくんだろうな、とは思ってますが。

あと、段々と(微々たるものですが)英語力が上がってきました。
リスニングもアメリカに来たときに比べると随分耳が慣れてきて、
講義の教授の話とかであれば聞き取れないことはほとんどないです。
(3月にキャンパスビジットしたときは教授の話すらやばいレベルでした。)
それから、今日の午後はグループディスカッションだったのですが、
結構まともにディスカッションに参加できました。
言いたいことを言わないと我慢できないという性格も功を奏し、
黙って座ってるくらいなら意味の分からない英語を喋りまくってやるという
心意気でいろいろ意見を言い、
ちゃんと5分の1の貢献はできたと思います。

だけど今は留学生同士のディスカッションだからやはりやり易いです。
話に聞くところによるとネイティブとのディスカッションは
相当ヤバイみたいので
今のうちに少しでも、少しでも英語力を上げておきたいですね。

2011年8月9日火曜日

Intermediate Financial Accouting 2

今日はUSCPA関係の話題。
渡米してしばらくは生活のセットアップで勉強を中断してましたが、
先週半ばから再開しました。

今日CSUEBの単位取得試験3科目目を受験し、
問題なくグレードAで合格しました。
これで会計関係の合計取得単位は8単位です。
グアム受験のためのには会計系で24単位必要なのでやっと3分の1。

CPA試験対策としては、FAREの半分近くが終わったところです。
債権、リース、手形、フランチャイズの会計処理とか
CPAを受けなければ一生縁が無いであろうスキルを身につけ、
少しずつ会計士への道を歩んでいます。

経営者としては知らなくてもいい知識ももちろんありますが、
CPA受験を通して財務諸表が随分と読めるようになったのは
大きな成果であると感じています。
今でこそ言えますが、財務諸表分析ができるのは
経営者(管理職を含む)にとって当たり前の話であって、
今までこんなこともできずに社会人をやっていた自分が少し怖くなりました。

さて、今日からいよいよIPOと呼ばれる
留学生向けのオリエンテーションプログラムが始まります。
日本、韓国、台湾の学生が大半とのことですが、
先達の話によると「圧倒的に英語が出来ないのは日本」で、
最初はショックを受けるそう。
やはりアジアの学生は、プログラム本体が始まってからも
一番頼れる仲間だとのことですので、
今日は積極的に話しかけてみようと思います!


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2011年8月6日土曜日

留学準備英語編  GRE(その2)

前回途中掛けになってしまったGRE対策についての続編です。
今日は留学生にとって一番大変なVerbalセクションについてです。

VerbalはQuantと同じく200~800点のレンジでスコアが出ます。
前回書いたとおり、留学生としてはV+Qが1200以上というのが
理想的なスコアと言われていますので、
Verbalでは最低でも400点は取るというのが
一般的なスコア戦略かと思います。

既に受験経験がある方は分かると思いますが、
この400という点数は留学生にとって非常に高い壁です。
TOEFLでリーディング満点の人でも無対策で受ければ200点台でしょう。
実際、数ある留学ブログを読んでいても300点台の人がほとんどで、
400点以上とっている人は数人しか知りません。

こうなってしまう理由ですが、
①Verbalが解けるかどうかは、極度に単語力の有無に依存していること
②求められる単語力のレベルが極めて高いこと
の2点です。

ちなみに、「このような試験では本当の学力は測れない」
という大学からの批判が相次ぎ、
単語力偏重から脱却を図って今年リニューアルされたと聞いています。

漢検準1級以上を受験したことがある人は分かると思いますが、
普段使わないような漢字をひたすら書かせる試験ですよね。
あれの英語版だと思うと一番しっくりくるかと思います。

さて、ということで、GRE Verbal対策は言葉で表すと非常に簡単で、
「単語を覚える」に尽きます。これははっきりと断言できます。
問題形式は簡単な分、出題する単語で試験の難易度を上げているため、
単語が分かれば解けるし、分からなければ解けない
と言って差し支えないと思います。

で、ここが一番重要です。
単語を覚えれば高得点は取れると分かっていても、
「覚えられないから高得点を取れない人が多い」わけです。
TOEFLのリーディングで満点を取れるレベル人でも、
さらに2千近くの単語を覚えなければ太刀打ちできません。

そして、この単語は見たことも聞いたこともないような単語ばかり。
スペルも長いものが多いですし、似たようなスペルの単語、
意味が同じ単語が山のように出てきます。
(例えば、「非難する」という意味の単語は10以上出てきます。
未だにどうニュアンスが違うのかは全く分かりません。)

僕の場合、最初はバロンズという問題集に載っている
GRE単語集4000を制覇しようと思いました。
実際、これを制覇して高得点をあげた人のブログを読んだためです。
しかし、1週間で挫折、というか見切りをつけました。
4000単語は当然ですが全て英語なので
自分で日本語訳を調べないといけないですし、
アルファベット順に載っているので
特に重要な単語とそうでない単語を区別できないためです。

普段仕事が忙しいことが多く、勉強時間も限られていましたので、
「この方法では効率が悪すぎる」と考えました。
そこで「Presence」という予備校が販売している
GRE Verbal Packというテキストを買って勉強しました。
このテキストは当然日本語訳付ですし、
特に重要な1500程度の単語を厳選して載せています。
さらに、実際の出題形式に合わせて作られているので、
効率的に学習できます。

英単語を覚える最もよい方法は、語根や接頭辞、接尾辞を覚えてしまい、
単語をこれらの要素に分解して覚えてしまうことです。
これらの要素は最初覚えるのに一苦労しますが、
一度覚えてしまえば極めて多くの数の単語に適用できますので
急がば回れの精神で覚えることを強くお勧めします。
上記テキストを勉強する際も、
語根、接頭辞、接尾辞に関する情報をどんどん書き込んで
単語を覚えやすいよう工夫しました。

後は暗記できるまで何回もテキストを回してください。
僕の場合、1ヶ月かけて全部で5回くらいやったと思います。
退屈な作業ですが、一生に一回のことなので我慢しましょう。
そして全部暗記した後は、
Quant同様にオフィシャルガイド、Power Prepを解き、
知らない単語は暗記した上で本試験に臨みました。

ただ、本試験ではある程度運も必要だと思います。
640点を獲得したときは暗記した単語が比較的多く出てきました。
(それでも2~3割は知らない単語)
他方、10月にAWAを上げる目的でもう1度受けてみたのですが、
そのときは460点に下がってしまいました。
このときは、9月と同じ単語量を暗記していたと思いますが、
4~5割は知らない単語が出てきました。
しかし、460でも留学生としては十分な点数なので、
勉強の成果は十分にあったと言えると思います。

最後にまとめ。
GREは難しすぎて諦めてしまう人も多いのですが、
設問形式は単純なので、しっかり単語をやれば必ず成果は出ます。
他の日本人出願者と差別化を図るためにも、
時間のある限り対策することを強くお勧めします。
そして、バロンズの4000を単純暗記で乗り切ろうとしないこと。
最初は気合十分でも必ずどこかで挫折します。
効率的に単語を覚えることに徹してください。

以上です(一気に書いたので、後日見直して適宜修正する
可能性がありますが悪しからず)。


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2011年8月4日木曜日

留学準備英語編 GRE(その1)

先日GREの勉強の仕方についてコメントがありましたので、
僕が実際にどのようにGRE対策を行ったかをまとめてみます。

なお、今年からGREがリニューアルされたかと思いますが、
僕のポストはあくまでリニューアル前のGREについてということを
最初に断っておきます。

さて、まずGREの点数を再掲しますが、
Verbal 640, Quant 800, AWA 3.5 でした。
Verbal は92パーセンタイル(以下同)、Quant 94, AWA 26です。
トップ校受験にはVerbal Quantの合計が1200以上が理想という中、
計1440と全く不満の無い点数を取ることができました。

他方、AWAについては、留学生の場合4.0あれば十分という基準ですが、
残念ながら3.5しか取れませんでした。
一応勉強法を書いておきますと、
Issue Task についてはサンプルエッセイ集をアマゾンで購入し、
模写したりして感覚をつかみました。
(TOEFLとほぼ同じ構成でいけるのでこちらは楽です。)
Argument TaskはGRE特有のセクションで、
お題の文章における論理的瑕疵を見つけて攻撃するというものです。
これは一通り対策をしないと手が出ないと思います。
僕はGMATのCritical Reasoningのテキストを解いて
(Manhattan GMATという洋書を使いました)
論理的瑕疵の見つけ方や攻撃の仕方を一通り勉強したあと
Issueと同じくサンプルエッセイ集で構成を勉強。
仕上げに、ETSが提供しているオンラインAWA練習システムである
Score It Nowでエッセイを数本書いて本番に望みました。
なお、Score It Nowはエッセイ2本の練習で$14だったかと思います。
(採点は、e-Ratorという自動添削システムが行ってくれます。)
上記のとおり目標点に到達できなかったのであまり多くを語れませんが、
やはり留学生が高得点を挙げるのは難しいセクションなので、
4.0取れればよし、取れなくても割り切るくらいの感じでいいでしょう。
実際3.5でハーバード、コロンビアなどに受かっている人も多いです。

先に簡単な方からということでQuantですが、
Quantのレベルは日本人にとっては非常に低いので、
特に理系であれば問題なく満点を狙えますし、狙うべきセクションです。
ただ、理系の人でも数学用語の暗記は必ず行ってください。
BisectorとかIsosceles Triangleとか、暗記しておかないと
何を聞かれているのか分からなくなります。

僕の場合、Agos Japanが出版している
GREテスト学習法と解法テクニック
設問別の攻略法と数学用語を暗記したあと、
アマゾンで購入できるオフィシャルガイドを買って練習しました。
ただ、オフィシャルガイドはPBT時代の過去問が掲載されており、
PBTは現在のCBTよりも簡単なので、
これが本番レベルだとは思わないようにしてください。
最後は、ETSのホームページから無料ダウンロードできる
GRE Power Prepで本番同様の演習を行いました。
僕の場合、これで十分満点が取れましたが、
もし体系的な復習が必要だと感じている場合は、
GMAT Mathで有名なインターナショナルマスアカデミー
というところが、GRE用のテキストも販売していますので
利用してみるとよいのではないでしょうか。

本番はとにかく計算ミスだけ気をつけてください。
CATシステムなので、最初の方で計算ミスして間違えると
取り返しがつかなくなります。
なお、最近は分散や標準偏差とった統計関係の問題が
たまに出題されるようですので、
公式だけは頭に入れておくとよいでしょう。
(僕の場合は2回受けましたが出題されませんでした。)

何年か前までは、Verbalも含めてGRE対策といえば
「ビッグブック」と呼ばれる問題集を解くのが王道でしたが、
現在ビッグブックはアマゾンで3万円以上しますし、
これが無くても十分対応できるということを
僕は立証できましたので、個人的には不要だと思います。

ちょっと長くなりましたので、
Verbal(このセクションが最も大事)は近日中に別途ポストします。


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2011年8月2日火曜日

久しぶりの更新、近況

しばらくブログ更新をサボっていました。

渡米直後は生活のセットアップに苦労しましたが、それもひと段落。
せっかく4月から続けてきたブログなので、
このまま閉じてしまうのはもったいないと思い、2週間ぶりに復活です。

この2週間は本当にいろいろなことがありました。
まず一番実感したのが自分の英語力の無さ(泣)。
手続きひとつするにも相手の言ってる事が分からないし、
伝えたいこともうまく喋れません。
西海岸はおおらかな人が多く、
辛抱強く耳を傾けてくれる場合が多いのですが、
中には明らかに嫌そうな顔をする人もいます。

渡米前から覚悟していたことですが、TOEFL105じゃ全く歯が立ちません。
来週からオリエンテーションが始まるし不安です。

セットアップについては、いろいろと始めてのことばかりで
意外とウェブ上では情報が見つからないものも多いので、
また機会を見てポストします。
日本との違いが結構面白かったりします。

というわけで最後に今日の写真です。
先日UCLAに行ってきたときに撮ったものです。
こんなに美しいキャンパスで2年間勉強できるのは幸せですね!
















ロイスホール















アンダーソンスクール















どこか分からない


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