2011年10月14日金曜日

アメリカにおける日本の位置づけ(その1)

今週もやっと1週間が終わりました~。
秋学期が始まる前は週休3日制と聞いて遊びたい放題じゃないかと思っていたのですが、
そんなことは全然無くて、3日あるから何とかキープアップできているという感じです。
各科目は大抵週末課題というものがあるし、1週間分の予習をできる限り
しておかないと平日が辛いので、週末も丸1日遊ぶということはほとんどないです。

さて、今回タイトルがちょっと仰々しいですが、最近アメリカで日本はどう思われているのか
ということについてちょっと思うところがあるので書いておこうと思ったわけです。
「その1」としているのは、別に今回のポストは評論家のように
体系立ててそれっぽい理論を述べるとか、そういうつもりは全くないので
これが全てでは無いよというだけの意味です。

留学する前は、過去留学した人たちから、最近は中国やインドに皆興味があるので
日本の話をしてもあまり聞いてくれないということを良く耳にしました。
しかし、こちらに来て思うのは全くそんなことはないということです。
UCLAという土地柄もあるのかもしれませんが日本への関心というのは未だ高いです。

1.授業で扱うケース
MBA授業では実際のビジネス事例を頻繁に扱いますが、
アメリカ企業の次に良く出てくるのは日本企業です。中国でもドイツでも英国でもありません。
ホンダ、トヨタ、川崎、ソニー、任天堂あたりは常連ですし、
日本であまり知られてない企業が取り上げられることも多くあります。
そんなときに、日本人留学生に「ちょっと説明して」と教授から振られると
かなり大変な思いをします(笑)。「I don't know」では格好悪いですからね。

2.日本製品
日本製品もものすごく普及してます。
特にすごいのが自動車。ロサンゼルスを走っている車の半分以上は
トヨタ、ホンダ、ニッサンのいずれかです。
特にプリウスの台数はものすごく多く、現在でも生産が追いついていないそうです。
ネイティブの友人に聞いても車やバイクは日本製を使っている人が多いです。
理由は単純で一番信頼できる(故障しない)から。
こちらでは、自動車やバイクは移動手段と割り切って使っている人がほとんどなので、
いかに利便性が高いかということが重要なファクターになるわけです。
パソコンは流石にアップルユーザーが多いですが、
バイオのシェアはやはり高いです。

3.日本文化
日本食文化は容易に想像が付くと思いますがかなり普及してます。
普及というのは単に日系スーパーが多いとかそういうことではなくて、
アメリカ人に好きな食べ物を聞くと半分くらいは「寿司」か「ラーメン」といいます。
(ラーメンが出てくるのはちょっと驚きだった)
日本食が嫌いだというアメリカ人にはほとんど出会ったことがありません。
あと、漫画はやっぱり人気ですね。
先週もスタディグループのメンバーに、
「飛天御剣流(るろ剣)とはどういう意味だ?」と聞かれて回答に困った記憶があります。

4.ジャパントリップ
MBAでは、各国の留学生が長期休暇を利用して他の学生を自分の国に連れていく
トリップ企画が多くあるのですが、圧倒的な人気を誇るのがジャパントリップです。
UCLAでも毎年100人近くの学生が参加します。

この他、僕たちが普段の会話で日本の話をするとすごく関心を持って聞いてくれますし、
日本のプレゼンスの高さというのは肌で実感しています。
まだその期待に見合う貢献ができていないことは申し訳ないですが。。。

というわけで、アメリカに来て思うのは、日本はまだまだ世界の中ではトップクラスの国だし、
もっともっと出来るんじゃないのかということです。
正直に言うと、日本がなんでアメリカや欧州諸国に負けているのか
(1人当たりGDPや国際競争力で)
本当に不思議に思うくらいです。

まあいずれにせよ、このような感想を持てるのも留学したからであって、
本当に留学できたことに感謝する毎日です。


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