2013年1月14日月曜日

正しい分析と正確な分析

冬学期もWeek 1が終了しました。
比較的良い教授が揃っている今期ですが、
1科目だけ壊滅的に授業が下手な教授がおり、費用対効果を考えて落とそうかなと。
基本的に、教授の熱意や教える力はアメリカの方が日本より上なんですが、
それでも「この人はすごい」と思えるのは2~3割くらい、
「まあ、許容範囲かな」というのが4~5割くらい、
あとは日本の平均的な教授と同じくらいひどいというのが実態です。う~ん。

さて、Week 1にも関わらず既に宿題が3つほどあり、
今もケース分析レポートにいそしんでいるわけですが、この1年半ずっと悩んできたのが
「正しい分析」をすべきか「正確な分析」をすべきかという問題。

ケースに模範解答は無いということは一応どの教授からも最初に言われるんですが、
いざ宿題となると模範解答というものが何故か存在し、
自分の成績は模範解答にどれだけ近いかで決まってしまいます。
(まあ、そうしないと成績が付けられないわけですが、
これは明らかにビジネス・スクールの自己矛盾の1つ)

なので、宿題をやるときは、
この模範解答が何かということを推測しながらレポートを書くわけです。
ただ、所詮元ネタがHBSのケースなので、そうそう完璧にできているものはなく、
問われている問題に答えようとすると、
ケースの方向性や授業で習ったコンセプトとは全く関係ない(そのケースでは重要性が低い)
情報が必要だったり、何か仮定をおかないと解き様がないことに
気付くことが多々あったりします。

これは、ケース作成者か問題作成者のどちらかが
論点を見落としているために起きるものですが、
これらの作成者は当然その論点に気付いていないので、
模範解答もそれらの論点には全く触れていないか、
あるいは作成者だけが当然と思い込んでいることを当たり前のように適用していて、
バイアスの無い第三者が見ると結構違和感のあるものになっているんです。

これがタイトルにある「正しい分析」ですね。高得点がもらえる分析ということです。

で、問題は、宿題やっているときに「論点の見落とし」に気付いてしまった場合。
自分で仮定やらを置いて補っていくとより「正確な分析」になるんですが、
一番の問題点は採点を担当するTAの90%くらいはそんなに頭が良くないので、
「正確な分析」の方がより望ましいということに気付かず、
模範解答=正しい分析と違うということで容赦なく低い点をつけてくる可能性が高い。

そうすると結構話がこじれてきて、教授に直談判したりするわけですが、
いずれにせよTAとの仲が悪くなってしまったりするわけです。

じゃあ「所詮授業の話だし、正しい分析をしたら」ということになるんですが、
この論点の見落としに気付くと、見落としていることを前提にした答えが
違和感ありすぎてなかなか受け入れられないんです。

また、たまに(10%くらい)「その論点の見落としに気付くこと」が模範解答だったりもするので、
もしかして今回はそのパターンかとも思ってしまうわけです。

いずれにせよ、来週提出する宿題の1つが現在そういう状況でして、
どうしたもんかなあ、といろいろ考えているところです。


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