2013年3月16日土曜日

Week 10 Done!

昨日で冬学期の授業が全て終わりました。
今期はWeek 10までにファイナル・プロジェクトが終わるものが多かったので、
来週はFinal Weekなものの、残っている課題はプロジェクト1個に試験が1つ。
そしてプロジェクトについては自分のところは既に完成。
期末試験の方も、中間試験とレポートがほぼ満点だったので、
期末もよほどヘマをしない限りBランクの成績はつかないと思われ。
ということでこれまでと違って早くも心に若干の余裕があります(笑)

それにしても着々と帰国の日が迫ってきています。
何と他の派遣生の中には、
卒業式の翌日から出勤しなければいけないところもあるんだとか。
結局どの会社も同じで、「MBA留学=2年間のバケーション」としか捉えていないので、
卒業式が終わったら「これ以上休暇は要らないだろう」という認識らしい。
実情としては仕事と匹敵するくらい忙しい時期もあるんですが。
というわけで、どうやって派遣期間を延ばすかというのは
この時期の派遣留学生共通の悩みとなっています。
だってこっちの退去準備とか日本でのセットアップとかやっぱり1週間はかかるでしょ。
究極の手段は子どもを作って、妻が安定期に入るまで飛行機乗れないというもの。
(冗談ではなく本当に毎年います)

あ、ちなみに、ビジット対応をしていると100%聞かれる質問の1つが
日本に帰ったら転職するんですか?というもの。
今、大部分の企業では派遣後一定期間内に辞めると
留学費用を返還しなければなりませんが、
それでも転職者は後を絶たないんですよね。
詳しくは書けませんが、少し前にも一人相談を受けたことがあります。
まあ、日本の企業が「MBA留学制度=優秀な学生を集めるためのエサ」
という意識を変えない限り、MBA留学から戻った学生が
お役所的な下働きにうんざりして辞めてしまうという悪しき慣行は直らないでしょう。
(総合商社だけはMBA留学制度を上手く使っているかな、という印象ですが)

これはMBA留学した人でないと分からない感覚だと思いますが、
MBA留学後に転職してしまうのは給料に不満があるわけではなく、
「年功序列のため自分の力で勝負できない」、「1つの会社に依存する人生」は
間違っている(少なくともグローバル・スタンダードではない)ということに気付くためです。

これまでに何百も何千も議論されてきたものですが、
このMBAというのは、本当に年功序列制度に馴染まないものです。
要はMBAを取るような人というのは、
「実績のみで判断される経営者・管理者側に行くことを自ら望んでいる人」なわけです。

世界的には、ポジションというものは年功を称えるためにあるものではなく、
組織には専門的な役割が異なる人が必要だからポジションがあるわけです。
事務員というポジションがあるのは事務員としての専門的な役割があるから、
課長というポジションがあるのは課長としての専門的な役割があるから、
社長というポジションがあるのは社長としての専門的な役割があるからです。

ビジネス・スクールに行く人というのは、
課長、社長といったポジションのキャリアパスを選ぼうとしている人、
すなわち、「係長や係員といったキャリアパスを放棄した人」ということです。
そういう人が無理やり係長、係員のポストに戻されると
自分が2年間の間につちかった思いや
グローバル・スタンダードとの乖離に違和感を覚えるわけです(と予想してます)。

まあ、この件に限らずですが、
僕は日本の年功序列制度は本当に悪しき慣行だと思ってます。
高度成長期を当の昔に終えた日本では、
年功序列制度が機能しないことをほぼ全ての人が理解しているのに止められない。
厚労省も年功序列を維持するような政策ばかり出している。
本当に慣行というのは恐ろしいなと思います。

というわけで今日はこんなところです。

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