2011年9月4日日曜日

留学準備英語編 TOEFL(その4)

今日はTOEFLレビュー4回目ということでライティング対策についてです。最初はセクション毎にレビューするつもりは無かったのですが、
結果的にそうなってしまったので自分からの投稿としては最終回の予定です。
またコメント等で具体的なご要望があればポストしたいと思います。

ライティングについては、まずスコア戦略が重要になります。
ずばり「25点を確実に取れるようになること」が
多くの日本人にとっての目標ではないでしょうか。
僕の場合も25点の確保を至上命題としていました。

逆に、普段仕事で英語を書いている人や帰国子女を除いて、
27点以上を最低ラインとしてスコア戦略を組み立てることはお勧めしません。
27点以上を取ったことは何回かありますが、かなり運に左右されるという感じがあります。
この点数を取るには少なくとも1人の試験官が素点5をつけなければいけないのですが、
素点5になるのか素点4になるのかは試験官によって
かなりブレがあるのではないかと推測しています。
というのも自分では同じような出来の感触だったのに、
あるときは25、あるときは急に30とか29が出たりするわけです。
(おそらく皆さん1度は経験があるかと思います)

というわけで、合計100~105くらいを目指す純ドメであれば
素点4平均の25が妥当な最低ラインということになります。

具体的な勉強法に移りますが、ライティングは第3者評価(添削)が欠かせません。
独学で練習していると極めて効率が悪いです。
自分の英語のどこが悪いのか指摘してもらうことが点数を上げるための最短距離です。

大手予備校の添削はびっくりするくらい値段が高いのですが、
個人ベースでやっているところはかなりお手ごろな値段なので、
それほど負担なく添削を受けることができます。
僕が利用したのはWeb TOEFLとWriting Helpというところです。
後者はアメリカに住んでいるネイティブがメールベースのやり取りで添削してくれるもので、
1エッセイあたり$3程度ととても安いのでお勧めです。
添削も24時間以内で帰ってきますし、かなり(とても)辛口コメントなので
精神的タフさが若干必要ですが、上達スピードは速いと思います。

一度予備校などで体系的に知識を見に付けたあとは、
本番と同じ条件で書く → 添削を受ける → 復習する
を繰り返すことで実力は付いてくると思います。
なお、添削は基本的に悪いところを直すという作業なので、
新しい表現や文章は蓄積されていきません。
この点については、スピーキングと同様に、サンプルアンサーやリーディングから
表現を盗ってきて「暗記」して「使う」という作業が必要です。
冠詞のミスを必死に覚えるよりも比較や仮定法を使いこなせるように
なるほうがよっぽど点数は上がりやすいので、
自分の表現のレパートリーを増やすという勉強も忘れないようにしてください。

なお、テンプレートについては、Independent TaskもIntegrated Taskも1つで十分です。
どちらも問題パターン、回答パターンが固定されていますし、
いかにボディーがしっかり書けているかが重要なので
テンプレートで固定できる部分で頑張っても点数は伸びません。

最後に、Integratedの点数が伸び悩んでいる人の多くは、
リスニング力の無さが原因だそうです。
リスニングが25くらいに達していなければ、
Integrated形式の問題集で練習するのは効率が悪いので、
まずはリスニングセクションの勉強に特化したほうがいいと思います。

さて、これで僕のTOEFLレビューもひとまず終わりです。

最後に一言。
①TOEFLで目標点を獲得し、トップスクールに合格した人
②TOEFLに最後まで苦戦し、中堅校で手を打った人
どちらの方にもこれまで沢山お会いしてきましたが、
前者の方が明らかに勝っていると感じるのは「本気度」です。

後者の方も必死に頑張ったと言うのですが、
正直に言って、話を聞いていると頑張っている度合いが全く違います。

前者の場合、仕事から帰ってきたら深夜(明け方)まで勉強し、
昼休みにトイレで仮眠をとって、なんとか仕事も手を抜かずに頑張った
という話を山のように聞きます。
勉強ごときで体を壊すようなやり方はばかばかしいと言う人もいるのですが、
本気で留学したいのであれば、留学を人生の勝負どころだと思っているのであれば
それくらいやって然るべきかと思います。
才能だけでできてしまう人なんて本当に一握りで、
世の中の成功者のほとんどは、勝負どころでは正に血のにじむような努力をしてます。

TOEFLは所詮英語の試験ですが、海外経験の無い日本人にとっては
とても高い壁なので、ぜひ妥協することなく頑張り抜いてください。


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