2011年8月31日水曜日

留学準備英語編 TOEFL(その3)

少し更新が空いてしまいました。実は、この4日間はUSCPAのファイナンスの詰め込み勉強をしていて、
かなりタイトなスケジュールを組んでしまったのでブログ更新の時間が取れませんでした。
USCPAを受験するには、一部の州を除いて、会計、ビジネス関連の単位を
大学の専門課程で習得しなければいけません。
Abitusの講座では、カリフォルニア州立大学イーストベイ校と提携していて、
Abitusの講座受講後にオンラインで単位認定試験を受けられる仕組みになっています。
この単位は1学期間に6科目分まで取得可能なのですが、
夏学期(8月31日まで)はまだ5科目しか取得していなかったので、
時間があるときに少しでも単位を稼ぐべく、
4日間という無謀なスケジュールで1科目こなしたわけです。
ですが、なんとかAグレード取れたのでよしと(かなり疲れた)。

さて、今回はTOEFLレビュー3回目ということでスピーキングについてです。
ですが、スピーキング、ライティングは最後まで攻略できた感が無かったので、
実はあまり多くは語れません。
逆にいうと、リーディング、リスニングで高得点を取れれば、
スピーキング、ライティングはそこそこの点数でも105近くにいくので
個人的にはリーディング、リスニングで点数を稼ぐ戦略をお勧めします。

やはりアウトプット型タスクであるスピーキング、ライティングは
慣れというか経験がかなり物を言います。
1日30分やった程度ではTOEFLのような試験での点数アップはあまり期待できません。
理想的な対策は、これらのタスクに対しても十分な時間をかけて準備を行い、
全てのセクションでバランスよく高得点をあげることですが、
一般的な日本人が一般的な準備期間(大体皆さん1年くらいではないでしょうか)で
TOEFL対策をする場合、ものすごく必死に勉強したとしても
スピーキング、ライティングに手が回る前に出願時期が来てしまうと思います。

というわけで、僕のスピーキング戦略は「最低限の勉強でそれなりの得点を」
というものでした。実際、最高点も22止まりで、素点平均ではオール3に届いていません。

具体的な勉強法についてですが、
[Official Guide]、[Delta]と[Barron's]の問題集に載っている例題を使って
それぞれのタスクを練習しました。
スピーキングははっきり言って良い問題集(本試験に近い内容の問題集)が無いので、
そういった意味でもモチベーションが上がりにくいのですが、
慣れることが大切と割り切って最低限の対策はしておきましょう。

タスク1、2については、上記問題集の例題に対して
自分なりの答えを作成し、全て暗記をしました。
特に意識したことは、いろいろなトピックに流用、応用可能な表現を
サンプルアンサーから盗ってきて集中的に覚えるようにしたことでしょうか。

日本人の英語はそもそも発音が悪くて聞き取れないため評価が低いという話も
聞いていましたので、本試験では明快さ、簡潔さを重視し、
スピードや内容はある程度犠牲にしていました。
ただ、これでもタスク1、2は比較的高確率で素点3がもらえました。

タスク3、5はテンプレートで凌ぎきれます。
どちらも回答パターンは1パターンしかありませんので
(ごく稀に趣向の違う問題が出ますが、そのときは諦めて素で頑張ります)
本試験前にはテンプレートを確実に暗記するようにしました。
テンプレートどおりに喋ることにより、時間配分もあまり気にしなくてすみます。

タスク4、6はテンプレートがほとんど通用しないので、
最も素の実力が出るタスクだと思います。
ただ、自分でも驚いたのですが、意外とこの2つのタスクは素点3が出ます。
というのも、他のタスクは自分の意見を述べたりしないといけないので、
毎回その場その場で言うことを考えて喋らないといけません。
一方タスク4、6で喋るのは、リーディング、リスニングで理解した「事実関係」のみです。
よってノートテイキングが上手くできれば
後はノートに書いてあることを読み上げるだけで回答としては十分なものになります。

スピーキングの初歩は表現を暗記することだと思います。
考えながら喋るというのは初級をクリアした人がやることであって、
普段喋り慣れていない人ができるものでありません。
初級をクリアした人であっても、過去に暗記した文や表現に応用を加えているだけであって、
根底にはやはり暗記という作業があるわけです。

MBA受験にはインタビュー(面接)があり(他の専攻でも一部のプログラムであり)、
このインタビューの出来が合否にかなり影響します。
インタビューで低い評価を挽回することは可能ですが、
逆にその他の項目の評価が良くてもインタビューで失敗して合格することはありません。
このため、インタビュー対策では大量の想定問を作成し、
それを「暗記」することに努めました。
予備校ではよく「ポイントのみ暗記しなさい」ということを言われますが、
僕にはポイントのみの暗記で乗り切れるほどスピーキング力が無かったので、
兎に角言いたいことは暗記してしまい、
本番では機械的な喋りにならないよう気をつけるという作戦で乗り切りました。

結果として、インタビュー自体は失敗してしまったものもあったのですが、
そこで暗記した内容が今すごく役立っています。
普段の会話や講義での発言でも、インタビュー対策で暗記した表現を中心に
内容を組み立てるようにしています。
おかげで、なんとか皆に通じるレベルの英語にはなっています。
もちろん、相当な時間をインタビュー対策に当てたので、
単純に英語を喋ることに慣れたというのはあります。

TOEFL対策しているときには気づけなかったのですが、
スピーキングは慣れと暗記でできるようになるものであって、
いくら本を読んでテクニックを見につけたところで点数は取れません。
このことを今(これから)TOEFL対策する人は気に留めておいてもらえたらと思います。

なお、前述したとおり、日本人は本当に発音がひどいので、
発音について勉強したことが無い人は
1回集中的にマスターすべきだと思います。
「英語耳」は有名ですが、それ以外にも、今は発音矯正用パソコンソフトもあり
僕も一時期使用してだいぶ発音が改善されたので是非試してみてください。

また、スピーキングについては予備校に通う時間と金が無かったので
全て独学でやりましたが、第3者に評価してもらった方がいいのは間違いありません。
受験者の中では「ドナルド・ミラー」という個人インストラクターの評判がいいので、
予備校選びに苦労している人は一度調べてみてはいかがでしょうか。


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