2012年8月19日日曜日

試験に合格するためには

今日はAUDの勉強経過とはちょっと別の話題。

他のUSCPA受験者のブログとか見ていると、この試験に苦労してる人多いですね。
USCPAに限って言えば、若干詐欺的な予備校の謳い文句の犠牲になってしまう
人がかなりいるように思います。結構難しいですよ、この資格。

僕自身、これまで大学受験、就職試験、気象予報士をはじめとした数々の資格試験、
TOEFL、GMAT、GREなどを受験し、乗り越えてきたので、
このような試験に受かりそうな人、何年やっても駄目そうな人というのが
なんとなく分かるようになってきました。

ということで今日はその話題。
資格試験に受かるためには、大体以下のようなことがキーポイントだと思います。
(MECEじゃなくて失礼)


1.自分にとって合格できそうかどうか判断する
やはり学力は人によって差があります。予備校が言う「誰でも受かる」なんて嘘です。
もし本当ならどの資格試験も合格率100%のはずです。

資格試験勉強を始めるにあたっては、
時間をかければ受かりそうかどうか判断することはとても大切です。

















人間は勉強しても驚くほど早く忘れてしまう生き物なので、
いくら勉強時間をかけても習熟度はあるところでほぼ飽和してしまいます。
(この黒線グラフの傾きと飽和点が人によってかなり違う)

なので、上の図でいう赤ラインの資格には手を出さないこと。
逆に青ラインだとちょっとやりがいがないかも。
このような資格だと、資格をとったアドバンテージも無いか少ないことが普通ですし。
緑ラインのようなものが丁度よいかなと思います。

受けようと思った資格がどの色のラインか判断するのは実際かなり難しいのですが、
1つの方法としてはやはり合格率を参照するということが挙げられます。
ただ、ここで大切なのは「合格率の数字だけ見ると失敗する」ということ。
合格率以上に大切なポイントは「受験者層の質」です。

例えば、USCPAでは、
予備校はどの科目も合格率が40%以上ということを宣伝文句にしています。
でもその受験者層の90%がアメリカ人で、アメリカ人の中でも
それなりに有名な大学や会計大学院生およびその卒業生が受験している
ということを言っているところはどこもありません。
(もちろんこれはマーケティング戦略上当然で、
僕が予備校の担当者なら同じようにこんな情報は出しません)
これを知っていればUSCPAという資格に対する見方はかなり変わると思います。

20代、30代の貴重な時期を資格試験の取得自体に何年も費やさないよう、
これらを総合的に見て、緑ラインの資格を選ぶことが必要です。
仮に赤ラインに手をつけてしまった場合は、
1回受けてみることでその事実に気づくはずなので、そこでスパッと諦める。
それまでに掛けた予備校代や時間はサンクコストなので、
そこに固執して続けてしまうのは一番良くないミス。


2.合格しなければ意味がないことを意識する
資格試験は理解度を確認するTestではなく、Examinationです。
たとえ合格最低点であっても合格すればみんなから認められる。
逆にたとえ1点でも足りなければ不合格は不合格。
誰もそこまでの努力や過程なんて認めてくれません。
家族くらいでしょう、慰めてくれるのは。

「受からなければ意味がない」という意識を強く持つことが必要です。
これは精神論であると同時に、勉強の方法論にも関わってきます。
よく耳にするのが、「大事なのは合格後の資格の活用を意識すること」で、
そのためにより役立つ選択科目の選択や細部の理解をすべきだという意見。
全くもってナンセンスです。

実務と筆記試験は全くの別物。実務で必要な知識や能力は
合格後に実務の中で身につけるしかないですし、その方が合理的です。
試験は「受かることが最大の目的」。それに勝る基準はありません。


3.気合と精神力で乗り切る
コツコツ型の人はかなりの確率で失敗します。
資格試験に合格するのは大変です。合格するのが大変だから資格と言うんです。
受けると決めたからには、ある程度他のことは犠牲にして、
全速力で一気に突破しなければいけません。

実際、長期間集中力が持続する人間なんてそんなにいません。
一部の超難関資格を除いて1年程度で蹴りをつけるべきでしょう。
また、繰り返しになりますが、20代、30代の人生最も大切な時期を
資格試験勉強に5年も10年も費やしてしまうのはかなりリスキーですし
デメリットが大きいです。
(自己啓発目的で好きで受けているのは別ですけど)

4.例外を作らない
勉強を習慣化させ、例外を作らないこと。
息抜きが必要なら、はじめから息抜きの条件を設定し(例:金曜日は勉強しない)、
それ以外のときは例え仕事が忙しくても、
家族と喧嘩して気分が悪くても必ず決めたことをやってから寝る。
逆に、1度作ってしまった例外は習慣化してしまい、
その例外を理由に何度も自分に甘える結果になってしまいます。

5.勉強法に正解はない(間違いはある)
正しい勉強法は人によってかなり違うと思います。
僕も勉強法についての書籍は何冊か読みましたが、
実践しているものもあれば、賛同できないのでやってないことも沢山あります。

自分の勉強法は試行錯誤しながら自分で見つけるしかないと思います。
成果が挙がらないからと言って、
新たな方法を人から聞いてそれを猿真似しているだけでは
決して自分にとっての理想的な方法は見つらないでしょう。


ちょっと長くなってきたので、後半戦はまた日を改めてポストします。


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