2011年8月22日月曜日

留学準備英語編 TOEFL(その2)

TOEFLレビュー第2回目。今回はリスニングについてです。

最初にリスニングについて一番大切なことを述べます。
それは、TOEFL対策において「最も時間をかけるべきものがリスニングである」ということです。
前回リーディングは早い段階で高得点を取れるようにすべきといいましたが、
最も学習時間を割くべきものはリスニングであってリーディングではありません。
(つまり、リーディングは少ない学習時間で効率的に伸ばすということ)

これは、リーディング以外の3セクションでリスニングが必要になるということもありますが、
それ以上に「リスニングを伸ばすためには相当な時間がかかる」ためです。
あくまで僕の推測ですが、日本の教育課程ではリーディングはある程度量をこなすものの、
リスニングはあまり時間が割かれないため、そもそも英語を聞くことに慣れておらず、
リーディングに比べてかなりのビハインド状態で学習をスタートするためではないでしょうか。

というわけで、僕の場合はリスニングが23までは順調に伸びたのですが、
そこから先が大変でした。2010年2月に23が出て、その後4ヶ月間停滞。
6月末の試験でようやく26に辿り着きました。
この期間は精神的にとても辛かったことを今でも鮮明に覚えています。

5月の最初に結婚式があったので、それまでは一時的に勉強時間が減りましたが、
結婚式後は覚悟を決めてリスニング漬けの毎日を送りました。
1日の睡眠時間を3時間にまで減らし、6時間以上はリスニングをしてました。
5月、6月だけで300時間以上はリスニングをしたことになると思います。
これだけの練習量を投下してやっと25点の壁を越えることができました。

勉強法の話に移りますが、前回の投稿で述べたとおりリーディングで基礎ができていれば
リスニングはそれを耳から聞いているだけなので、
「耳で聞く練習」をすることによりリスニングはできるようになります。
実はTOEFLのリスニングセクションはあまりテクニックは必要ない、というか
聞けるか聞けないかで90%以上出来が決まってしまうので、
極めて単純ですが「聞けるようにする」というのが絶対的な対策になります。

そして、英語を聞けるようにするためには、英語の音を脳が理解できる(処理できる)
ようにすることに他なりません。
人間の脳は、聞いたことがない音は処理できないようになっているので、
ある文章を読むことはできたとしても、その文章の単語を音で聞いたことがなければ、
同じ文章を音声で聞いたときには理解できないということになります。
簡単に言えば、聞いたことがある音(単語、文章)のみ聞き取れるということです。
ただ、1回聞いただけではなかなか定着しないので、
何回も繰り返す必要はありますが。

例えばTOEFL対策ばかりやっていると中々日常生活英語は身につきません。
なので渡米して直後はレストランの注文とかで非常に苦労しました。
[Everything is OK?]とか[Do you want any sides?]とかよく聞かれるのですが、
最初は全く聞き取れず、何度も聞き返していました。
そしてゆっくり喋ってもらうと、上のように言っているということが分かり、
何回か聞くうちに脳が音を認識できるようになって、今では普通に聞き取れます。

さて、具体的な勉強方法についてですが、僕はシャドーイングを強くお勧めします。
他のブログや合格体験記を読んでもらえば分かると思いますが、
高得点を獲得することに成功した人のほとんどはシャドーイングを重視しています。
僕もシャドーイングを繰り返し行うことでかなり英語が聞けるようになりました。
生態学的にシャドーイングにどのような効果があるのかはよく分かりませんが、

①シャドーイングをしていると自分が聞き取れている音と聞き取れていない音を
効率よく峻別することができ
②自分で声に出すことで効率的に音が定着する、のではないかと思います。

いずれにせよ、リスニングの練習は問題演習をした後が重要だということです。
僕の場合、主にBarron'sを使って練習してました。問題を解いた後は、
単語を調べ、素読、音読したのちにシャドーイングを徹底的に行い、
1言1句間違えずに瞬時に音声についていけるようになるまで練習しました。
特に聞き取りにくいところは、ICレコーダーのループ機能を使って
20回でも30回でも聞いていました。

通勤時間はシャドーイングはできないので、
これまでやった問題を再度聞きなおし、ちゃんと理解できるようになっているか、
聞こえていない音はないかチェックするようにし、
不十分なところがあれば再度家でシャドーイングというパターンをとっていました。

これを集中的に行った結果、6月末の試験では自分でも驚くくらい聞けるようになってました。
ただ、それでも26点止まりだったので、リスニングは本当に時間がかかるという印象です。

なお、渡米してから一番困っているのもリスニングスキルです。
リスニングができないと普段の会話、講義、ディスカッションで全て支障が出ますし、
リーディングのように時間をかけて努力でカバーすることもできません。
リスニングがあがらずに悩んでいる人は多いと思いますが、
逆にTOEFLのリスニングで苦労するレベルで留学してしまうと
その後が本当に大変なので、今は苦しいと思いますが、
睡眠時間を削ってでも徹底的に練習しておくべきだと思います。


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