2011年8月6日土曜日

留学準備英語編  GRE(その2)

前回途中掛けになってしまったGRE対策についての続編です。
今日は留学生にとって一番大変なVerbalセクションについてです。

VerbalはQuantと同じく200~800点のレンジでスコアが出ます。
前回書いたとおり、留学生としてはV+Qが1200以上というのが
理想的なスコアと言われていますので、
Verbalでは最低でも400点は取るというのが
一般的なスコア戦略かと思います。

既に受験経験がある方は分かると思いますが、
この400という点数は留学生にとって非常に高い壁です。
TOEFLでリーディング満点の人でも無対策で受ければ200点台でしょう。
実際、数ある留学ブログを読んでいても300点台の人がほとんどで、
400点以上とっている人は数人しか知りません。

こうなってしまう理由ですが、
①Verbalが解けるかどうかは、極度に単語力の有無に依存していること
②求められる単語力のレベルが極めて高いこと
の2点です。

ちなみに、「このような試験では本当の学力は測れない」
という大学からの批判が相次ぎ、
単語力偏重から脱却を図って今年リニューアルされたと聞いています。

漢検準1級以上を受験したことがある人は分かると思いますが、
普段使わないような漢字をひたすら書かせる試験ですよね。
あれの英語版だと思うと一番しっくりくるかと思います。

さて、ということで、GRE Verbal対策は言葉で表すと非常に簡単で、
「単語を覚える」に尽きます。これははっきりと断言できます。
問題形式は簡単な分、出題する単語で試験の難易度を上げているため、
単語が分かれば解けるし、分からなければ解けない
と言って差し支えないと思います。

で、ここが一番重要です。
単語を覚えれば高得点は取れると分かっていても、
「覚えられないから高得点を取れない人が多い」わけです。
TOEFLのリーディングで満点を取れるレベル人でも、
さらに2千近くの単語を覚えなければ太刀打ちできません。

そして、この単語は見たことも聞いたこともないような単語ばかり。
スペルも長いものが多いですし、似たようなスペルの単語、
意味が同じ単語が山のように出てきます。
(例えば、「非難する」という意味の単語は10以上出てきます。
未だにどうニュアンスが違うのかは全く分かりません。)

僕の場合、最初はバロンズという問題集に載っている
GRE単語集4000を制覇しようと思いました。
実際、これを制覇して高得点をあげた人のブログを読んだためです。
しかし、1週間で挫折、というか見切りをつけました。
4000単語は当然ですが全て英語なので
自分で日本語訳を調べないといけないですし、
アルファベット順に載っているので
特に重要な単語とそうでない単語を区別できないためです。

普段仕事が忙しいことが多く、勉強時間も限られていましたので、
「この方法では効率が悪すぎる」と考えました。
そこで「Presence」という予備校が販売している
GRE Verbal Packというテキストを買って勉強しました。
このテキストは当然日本語訳付ですし、
特に重要な1500程度の単語を厳選して載せています。
さらに、実際の出題形式に合わせて作られているので、
効率的に学習できます。

英単語を覚える最もよい方法は、語根や接頭辞、接尾辞を覚えてしまい、
単語をこれらの要素に分解して覚えてしまうことです。
これらの要素は最初覚えるのに一苦労しますが、
一度覚えてしまえば極めて多くの数の単語に適用できますので
急がば回れの精神で覚えることを強くお勧めします。
上記テキストを勉強する際も、
語根、接頭辞、接尾辞に関する情報をどんどん書き込んで
単語を覚えやすいよう工夫しました。

後は暗記できるまで何回もテキストを回してください。
僕の場合、1ヶ月かけて全部で5回くらいやったと思います。
退屈な作業ですが、一生に一回のことなので我慢しましょう。
そして全部暗記した後は、
Quant同様にオフィシャルガイド、Power Prepを解き、
知らない単語は暗記した上で本試験に臨みました。

ただ、本試験ではある程度運も必要だと思います。
640点を獲得したときは暗記した単語が比較的多く出てきました。
(それでも2~3割は知らない単語)
他方、10月にAWAを上げる目的でもう1度受けてみたのですが、
そのときは460点に下がってしまいました。
このときは、9月と同じ単語量を暗記していたと思いますが、
4~5割は知らない単語が出てきました。
しかし、460でも留学生としては十分な点数なので、
勉強の成果は十分にあったと言えると思います。

最後にまとめ。
GREは難しすぎて諦めてしまう人も多いのですが、
設問形式は単純なので、しっかり単語をやれば必ず成果は出ます。
他の日本人出願者と差別化を図るためにも、
時間のある限り対策することを強くお勧めします。
そして、バロンズの4000を単純暗記で乗り切ろうとしないこと。
最初は気合十分でも必ずどこかで挫折します。
効率的に単語を覚えることに徹してください。

以上です(一気に書いたので、後日見直して適宜修正する
可能性がありますが悪しからず)。


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